というわけで、ようやくこの企画にもケリを付けるときが来た。
なんだかんだでひと月以上引っ張ってきた企画ではあるので、今回でお別れだと思うと、少し寂しい気もする。
もう一回100枚選び直したろか。
などという恐ろしい考えもふと浮かんだりもした、ちょっぴりおセンチな午後である。
というわけで、今さら説明するのもあれだけど、だからといっていきなり始めるっていうのもねぇ、ちょっとあれな気がするので、やはりここは一応説明しておくと、2006年度に気に入って聴いていた100枚の中から、特にお気に入りの10枚を選んでさらに!
ランキングまで付けてしまおうという、考えただけで気が遠くなりそうな企画である。
数多の音楽ブログの皆様は、よくもこんな
面倒くさい恐ろしい作業を、年内に完遂させたものだと、ひたすら感服するばかりです。
というわけで、ここまで読んで『ん?』と思ったあなた。
そこのあなた。
思ったでしょう?
思ったことにしておこう。
そう、あなたは偉い。
ウチのブログを隅々まできちんと目を通してくれている優秀読者さまです。
『2006年のお気に入りなんて、右っ側の「GOOD RECORDS 2006」で、すでに掲示されてるじゃないか!』
そう、あなたは偉い。
仰るとおりです。
仰るとおり、確かに10枚程度掲示されてはいるのですが、ふふふ、世間の風なんて、あなたが思っている以上に冷たいものです。
だって、この「GOOD RECORDS 2006」は、
面倒くさかった忙しかったので多分去年の10月ぐらいから、まったく手を加えていないんですもの。
これこそまさしく事実は小説より奇なり!
というわけで、言い訳とか釈明とかひととおり終わったようですので、ようやく始めたいと思うわけです。
10/2006100
というわけで、まずはランキング外(20-11)をさくっと。
いずれも断腸の思いでランキングから外したのである。
それにしても断腸っていうのも、もの凄い漢字だ。
見てるだけで痛い。
20 ELLEGARDEN「RIOT ON THE GRILL」
19 Jack's Mannequin「Everything In Transit」
18 The Beatles「LOVE」
17 Little Man Tate「What? What You Got」
16 The Fratellis「Costello Music」
15 Mando Diao「Ode To Ochrasy」
14 Razorlight「RAZORLIGHT」
13 Daniel Barenboim; Berliner Philharmoniker「Beethoven:Symphony No.7」
12 Tilly and The Wall「Bottoms of Barrels」
11 Landon Pigg「LP」
さくっと、などと言い訳しつつ、こういうのをついつい書いてしまうところに、まだまだ青さが垣間見えるのである。
というわけで、ようやく本編。
10 The Pink Spiders「Teenage Graffiti」
ジャケのビジュアルといいバンド名といい、何とも言えない胡散臭さと取って付けた感が漂いまくりなのに、曲はやけにポップでわかりやすいという、とってもわかりやすいバンドの、わかりやすいアルバム。
わかりやすいのはもちろん好きなのでこの位置。
新人バンドとしては大躍進と言っていいのではないか。
09 Red Hot Chili Peppers「Stadium Arcadium」
いきなりレッチリがランキングに入ってきたりして、一番びっくりしてるのは何を隠そう本人である。
正直それほど何度も聴いたというわけではないけれど、聴くたびになぜかしみじみとしたというか、妙に沁みいるものがありますな。
いろんな意味で、頭にずっと引っかかってるようなアルバムでしたな、オレの場合は。
そういえばこないだ某知り合いから、レッチリのコピーバンド「テッチリ」を結成しようではないか!という話があったけど、もちろん丁寧に辞退させていただいた。
ちなみに、この某知り合いというのは、いつものツレとはまた別の人物である。
オレの周りはこんなんばっかりかい。
08 Albert Hammond Jr.「Yours to Keep」
ということで、わかりやすくてポップなのは大歓迎なのであるが、特にストロークスの3枚目に対してかなり低い評価をしていただけに、このソロはまず出たことにびっくり、それから聴いてびっくり。
ちょっと窓開けたら冷たい空気がすーっと流れて込んできて、ふわっとした部屋の空気が一瞬掻き回されました、みたいな。
何をいきなり私小説めいたことを書いておるのだ、芥川賞でも狙ってるのかこいつは。
などと言われても、なんかそんな印象があるアルバムなんだからしょうがないじゃないか。
書こうと思えばこんな詩的なことも書けるのだ。
という辺りも、ちょっと見せておきたかっただけだ。
07 Scissor Sisters「Ta-Dah」
もしWOWOWのフジロックを観なかったら、それ以前にフジに彼らが出ていなかったら、絶対いまだに聴いてなかったはず。
それぐらい音楽と見た目のギャップが衝撃的だった。
「ときめきダンシン」という邦題が、なぜか頭からしばらく離れてくれなくて苦労したもんである。
とか言いつつ、次はぜひ「今夜はラブミーテンダー」とか「きらめきフィールソーグッド」ぐらい強烈なところを期待してしまっている自分がいることに気付いて、呆気に取られてしまっている自分もここにいる。
06 The Killers「Sam's Town」
このアルバムが出たときは『これでもう2006年の一位は決まったも同然!』と思っていたのに。
『今年のベストは楽勝やん、ははは』と高笑いしていた遠い日の思い出よ何処。
05 Muse「Black Holes And Revelations」
正直、買ったときは期待してなかった。
出たばっかりで輸入盤が安かったから、一応買っとくか。
ぐらいの気持ちで買ったのが良かったのか。
まさかこれほどハマるアルバムになるとは、誰が予想しただろう。
ミューズといえばオレの中ではあの「Plug in Baby」が入った「Origin Of Symmetry」だったんだけど、それを軽く上回るぐらい聴いた。
04 Mew「And The Glass Handed Kites」
まさかこれほどハマるアルバムになるとは、誰が予想しただろうシリーズ第二弾。
それもある日突然である。
ある日突然、このセカンドがやたらとカッコいいではないか!と思い始めた。
なぜそうなったのかは知らん。
そうなったんだから、そうなった。
ほんとに、答を知ってたら教えて欲しいぐらいだ。
で、セカンド聴いて、その流れでファーストも聴く。
という黄金パターンが確立されたのである。
しかしこのジャケだけは、いまだにどうしても好きになれん。
03 My Chemical Romance「The Black Parade」
出たばっかりで輸入盤が安かったから、一応買っとくかシリーズ第二弾。
且つ、まさかこれほどハマるアルバムになるとは、誰が予想しただろうシリーズ第三弾。
さらに言うと、わかりやすくてポップなのはほんとに大歓迎シリーズ第三弾でもあり、久々にエモとかスクリーモとかそっち系聴くと、なんかやたらとアガる。
02 The Strokes「First Impressions Of Earth」
まさかこれほどハマるアルバムになるとは、誰が予想しただろうシリーズ第四弾。
しかもほとんど敗者復活ぐらいの勢い。
一時は封印してやろうかと思ったぐらい、受け付けなかったのに。
それというのもアルバート・ハモンドJr.のソロと、フジロックのおかげである。
参加してないけど、オレだって陰ながら心配してたのだ。
ストロークスで本当に大丈夫なのか?
めっちゃ大丈夫だった。
それどころか、山に埋もれてたCDを引っ張り出してきて、あっという間にリピーターになった。
そしてさも最初から高評価してたような顔して、現在に至る。
ここには入っていないけれど、映画「マリー・アントワネット」での「What Ever Happened?」の使われ方も効果的で、それがさらに背中を押したことは間違いないであろう。
いかにオレがいい加減な音楽の聴き方をしている人間かが垣間見れた、微笑ましいエピソードである。
01 JET「Shine On」
出たばっかりで輸入盤が安かったから、一応買っとくかシリーズ第三弾。
且つ、まさかこれほどハマるアルバムになるとは、誰が予想しただろうシリーズ第五弾。
なんかもういったい何が何弾でどうなのか混乱してきたが、オレが好きなアルバムって、ほとんどこのパターンじゃないか。
要するに、聴いてみなわからん。
ということだな、うん。
で、ジェットもそういえばフジロックに出てたけど、彼らのライブをWOWOWで観たときは、ちょっとがっかりした。
結局コイツらって「Are You Gonna Be My Girl」しかないやん、けっ。
てな態度でテレビを眺めていたのだった。
だからアルバムが出た、と聞いても、別に買うつもりも聴くつもりもなかったんだけど。
前述の通り1680円ぐらいだったので、まぁ一応買うといたるけど、聴くかどうかは知らんで。
ぐらいの高飛車な態度で買ったわけだが。
ほんとにごめんなさい。
この通り反省しておりますので、今後も精進を重ねてください。
まぁそれにしても。
ジェットが2006年のNo.1になるなんて、いったい誰が予想したのか。
オレでさえこれを書くまで、そんなもん想像すらしてなかったわ、はは。
……というわけで、2006年も素晴らしいバンドや音楽に出会えた一年でした。
ではまた来年お会いしましょう。
よいお年を!
みたいなことを本来なら昨年末に書くつもりでいたのだが、旧暦で見ると、どうやら今日はまだ12月6日らしい。
はは、大晦日もまだ来てないわ。
まだまだ間に合うじゃないか。
いやぁ良かった良かった。
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